ポータブル電源おすすめ|防災・アウトドア・日常で“電気の安心”を備える

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停電時にポータブル電源でLEDランタンとスマホを充電する様子

停電や災害、そして車中泊やキャンプといったアウトドアでも活躍するのがポータブル電源です。スマートフォンやノートPCの充電はもちろん、小型冷蔵庫や照明、扇風機、電気毛布なども動かせるモデルがあり、1台あるだけで「過ごせる時間」の質が大きく変わります。

特に車中泊×防災の視点では、どこにいても電気を確保できることが大きな安心につながります。停電で自宅が使えないとき、車が“小さな避難室”になるケースも珍しくありません。そんなときに頼りになるのが、実績のあるJackery(ジャクリ)のポータブル電源です。

とはいえ、容量や出力、サイズの違いが多く「どれを選べばいいのか分からない」という声も少なくありません。この記事では車中泊×防災×日常という3つの視点から、Jackeryを中心にポータブル電源の選び方を整理していきます。

電源だけを単体で考えるより、まずは防災セットおすすめ防災バッグなど、備え全体の中で「電気の役割」をイメージしておくと失敗しにくくなります。

目次

なぜ車中泊と防災にポータブル電源が必要なのか

近年は台風や地震による停電が増えています。真夏や真冬の停電では、エアコンや暖房が使えないだけでなく、冷蔵庫も止まり、生活の不安は一気に高まります。そんなとき、車に避難してポータブル電源で扇風機や電気毛布を動かせるかどうかで、体の負担は大きく変わります。

また、普段の車中泊でも、照明、スマホ充電、ポータブル冷蔵庫など、電気があるかどうかで快適さが段違いです。特に子ども連れやペット同伴の車中泊では、「暑さ・寒さ・暗さ」を和らげる電源があると、安心して過ごしやすくなります。

もちろん、停電時の備えは電源だけではありません。アルミブランケット携帯トイレなど、電気がなくても体を守るアイテムも重要です。そのうえで、ポータブル電源があれば「電気がある状態に近づける」ことができ、心身の負担を大きく減らせます。

車中泊・防災・日常での役立ち方

  • 防災:停電時のスマホ充電、情報収集用のテレビ・ラジオ、冷蔵庫や照明の稼働、CPAPなど医療機器のバックアップ(※機器の消費電力に応じた容量選びが必要です。実際に利用する場合は、必ず医師や機器メーカーの指示を優先してください)
  • 車中泊:扇風機や電気毛布、ポータブル冷蔵庫、照明、PC・タブレットなど。車のバッテリーに負担をかけずに快適さを保てる
  • 日常:庭やベランダでの作業、ベランダBBQ、在宅ワークの予備電源、屋外イベントでの電源確保
夕暮れのキャンプ場でポータブル電源を使い、冷蔵庫やランタンを動かしている様子

特に車中泊では「エンジンをかけっぱなしにしないで快適に過ごせるか」がポイントです。Jackeryのようなポータブル電源があれば、アイドリングを避けながら、必要な家電だけを上手に動かすことができます。

車中泊×防災で考える容量の目安

ポータブル電源は「容量(Wh)」によって使える時間や対応できる家電が変わります。ここでは車中泊と防災を想定したときの、ざっくりとした目安を整理します。

  • 〜300Wh:スマホやノートPC、LEDランタンの充電が中心。
    → 軽量で持ち運びやすいが、車中泊で扇風機や電気毛布を長時間使うには物足りないことも。
  • 300〜800Wh:小型冷蔵庫や扇風機、電気毛布などを数時間〜一晩程度使える容量帯。
    → キャンプや車中泊、防災用のバランス型としておすすめ。
  • 800Wh以上:冷蔵庫や電子レンジも動かせる大容量。
    → 数日の停電や、家族での車中泊・在宅避難までしっかり備えたい家庭向け。

容量が増えるほど本体の重量も大きくなるため、「常に車に積んでおくか」「必要なときだけ積み込むか」といった使い方をイメージして選ぶと後悔しにくいです。

電気とあわせて重要なのが水の確保です。10年保存水折りたたみウォータータンクも併せて備えておくと安心です。断水が長引いた場合に備えて、携帯浄水器を1本車に積んでおくと、車中泊避難でも心強い備えになります。

ここから先は、人気の6メーカー(Jackery・BLUETTI・ALLPOWERS・YOSHINO・Dabbsson・PECRON)の特徴を比較しつつ、「車中泊×防災」の視点でどんな人にどのメーカーが向いているかを解説していきます。

人気メーカー比較①:Jackery(ジャクリ)

ポータブル電源と聞いて最初に名前が挙がることが多いのがJackery(ジャクリ)です。国内でも利用者が多く、キャンプや防災を意識したラインナップが揃っています。小型モデルから大容量モデルまで幅広く展開されているため、初心者から本格派まで選びやすいのが特徴です。

Jackeryの特徴

  • 操作がシンプル:ボタンや表示がわかりやすく、初めてでも扱いやすい
  • 容量展開が幅広い:240Whの小型から2000Whクラスまで対応
  • 保証とサポート:2年間の製品保証が付属し、日本語対応サポートもあり安心
  • ソーラーパネル対応:純正パネルとの組み合わせで停電時の電力確保に活用できる

代表的な「Jackery 1000 Plus」は容量1264Wh、出力2000W対応。冷蔵庫や炊飯器など消費電力の大きな家電も動かせるため、家庭の停電対策として選ばれることが多いモデルです。重量は約14kgと重めですが、据え置きで使うなら十分実用的です。

明るいリビングでJackeryポータブル電源を使い、冷蔵庫や照明を稼働させる家族

一方で「Jackery 240」など小型モデルは容量240Wh、重量約3kg台。スマホやノートPCの充電を中心に、防災の初期導入として手に取りやすい製品です。女性や学生、一人暮らし世帯の備えとしても人気があります。

人気メーカー比較②:BLUETTI(ブルーティ)

大容量と長寿命バッテリーで信頼されているのがBLUETTIです。家庭用の非常用電源として注目されることが多く、1000Wh以上のモデルを中心に展開。リン酸鉄リチウムイオン電池を採用しているため、従来型より寿命が長く、安全性が高いとされています。

BLUETTIの特徴

  • リン酸鉄リチウムイオン採用:サイクル寿命が長く、発火リスクが低いとされる
  • 大容量中心のラインナップ:1000Wh以上が豊富で、家庭用家電を複数同時に使える
  • 多彩なポート:AC・USB・DCに加え、ワイヤレス充電対応モデルも
  • スマホアプリ連携:残量や稼働状況をアプリから確認可能

代表的な「BLUETTI AC200MAX」は容量2048Wh、出力2200Wに対応。拡張バッテリーを追加することで4000Wh以上まで増設でき、長時間の停電にも備えやすい設計です。重量は20kgを超えるため、持ち運びよりも据え置きでの利用に適しています。

JackeryとBLUETTIの比較

メーカー特徴おすすめの人・シーン
Jackery操作性が高く、小型〜大容量まで幅広く揃う一人暮らし、防災入門、キャンプや車中泊
BLUETTI大容量・高出力モデルが中心。長寿命バッテリー家庭の停電対策をしっかりしたい人

まとめると、「日常やアウトドア中心ならJackery」「家庭停電対策を重視するならBLUETTI」と考えると選びやすいでしょう。どちらも日本で利用者が多く、信頼性の高いブランドです。

人気メーカー比較③:ALLPOWERS(オールパワーズ)

コストパフォーマンスを重視する人に人気なのがALLPOWERSです。アウトドアから家庭用まで幅広い容量を揃えており、特にソーラーパネルとの組み合わせで選ばれるケースが多いメーカーです。

ALLPOWERSの特徴

  • 価格が比較的抑えめ:同容量帯では手に取りやすいモデルが多い
  • ソーラーパネルとの相性:10W〜600Wまでの幅広いパネルを展開
  • 容量の幅が広い:300Whから3000Wh超までラインナップ
  • 節電や災害対策:防災だけでなく日常の電気代節約にも活用できる

たとえば「ALLPOWERS S2000 Pro」は容量1500Wh、出力2400Wクラスで、冷蔵庫や電子レンジも動かせる性能を持ちます。比較的手頃な価格帯で「大容量を備えたいけれど予算は抑えたい」という人に向いています。

人気メーカー比較④:YOSHINO(ヨシノ)

「固体電池」を採用していることで注目されているのがYOSHINOです。従来のリチウムイオン電池に比べ、発火リスクが低く安全性が高いとされ、軽量で扱いやすい点も特徴です。

YOSHINOの特徴

  • 固体電池を採用:難燃性が高く、保管時の安心感がある
  • 軽量設計:同容量帯でも持ち運びやすい
  • 幅広い温度帯で利用可能:寒冷地や暑い場所でも安定しやすい
  • 安全性重視:小さな子どもや高齢者がいる家庭にも選ばれやすい

ラインナップは241Whの小型モデルから2611Whの大型モデルまであり、「安全性を優先したい人」に適した選択肢といえるでしょう。

より安全性の高い“固体電池ポータブル電源”については、こちらの記事で詳しく解説しています

人気メーカー比較⑤:Dabbsson(ダブソン)

最新技術に関心がある人に注目されているのがDabbssonです。半固体リン酸鉄リチウムバッテリーを搭載し、急速充電やAIによる保護システムを備えています。

Dabbssonの特徴

  • 急速充電に対応:短時間でフル充電できるモデルが多い
  • 拡張バッテリーに対応:必要に応じて容量を増設可能
  • AI保護システム:過充電や過熱を防ぎ、安全性を高める
  • アプリ操作:スマホで残量管理や遠隔操作ができる

「Dabbsson DS2000」は容量2000Wh・出力2200Wクラス。3〜4人家族の停電対策や長期キャンプに向いている製品です。

人気メーカー比較⑥:PECRON(ペクロン)

最後に紹介するのはPECRONです。比較的新しいメーカーですが、大容量・高出力モデルが充実しており、家庭のバックアップ電源として検討されることが増えています。

PECRONの特徴

  • 大容量・高出力:2000Wクラスの家電にも対応できるモデルを展開
  • 急速充電に対応:最短1.5時間でフル充電可能
  • 拡張性あり:別売りバッテリーで容量を大きく増やせる
  • 静音設計:50dB前後で夜間も安心して利用しやすい

「PECRON E2000LFP」は容量1920Wh、出力2000W。冷蔵庫やIH調理器など、停電時でも普段の生活に近い環境を維持しやすいのが特徴です。

家庭のダイニングでPECRONポータブル電源を使い、照明や家電を動かしている様子

4メーカーをまとめて比較

メーカー特徴おすすめシーン
ALLPOWERS価格が比較的抑えめ。大容量も選びやすい予算を意識しながら大容量を備えたい人
YOSHINO固体電池で安全性が高い。軽量モデルあり子どもや高齢者がいる家庭、扱いやすさ重視
Dabbsson急速充電・拡張性・AI保護など最新技術に強いキャンプ・長期停電対策、テクノロジー志向の人
PECRON高出力・大容量中心。静音性も意識家庭での据え置き利用、長時間の停電対策

このように、各社それぞれ強みが異なります。
「価格重視ならALLPOWERS」「安全性重視ならYOSHINO」「最新機能ならDabbsson」「家庭の停電対策ならPECRON」と整理すると、自分に合った選び方がしやすくなります。

容量別に見るおすすめモデル

ポータブル電源は容量によって用途が変わります。ここでは「どのくらいの時間、どんな家電を使うか」を目安に整理しました。

小型・日常兼用(〜300Wh)

スマホやノートPC、LEDライトの充電中心で使う人に向いています。軽量なので避難時に持ち運びやすいのも魅力です。

  • Jackery 240:容量240Wh、重量約3kg。防災の入門として選ばれることが多い。
  • YOSHINO小型モデル:固体電池採用で安全性が高く、コンパクト設計。

あくまで“最低限の電源確保”を想定する場合はこのクラスで十分ですが、冷蔵庫や調理器具には対応しません。

中容量(300〜800Wh)

キャンプや車中泊で人気の容量帯。小型冷蔵庫や調理器具が動かせるため、アウトドアで快適さが増します。

  • Jackery 700:容量708Wh、出力500W。車載利用での評価も高い。
  • ALLPOWERS S700:コスパに優れ、ソーラー充電にも対応。

「数泊のキャンプでも安心したい」「車中泊で快適に過ごしたい」人に選ばれています。

大容量(800〜1500Wh)

家庭での停電対策を意識するならこの容量帯が現実的です。冷蔵庫や電子レンジなど消費電力の大きい家電をカバーできます。

  • BLUETTI EB150:容量1500Wh、出力1000W。長寿命バッテリーで災害備蓄に適している。
  • Dabbsson DS1500:急速充電対応。短時間で備えやすいのが特徴。

「数日の停電に備えたい」という人に多く選ばれている容量帯です。

超大容量(1500Wh以上)

据え置きでの利用が前提となるクラス。長期停電時のライフライン維持を目的に導入されます。

  • BLUETTI AC200MAX:容量2048Wh、出力2200W。拡張バッテリーで数日分に対応可能。
  • PECRON E2000LFP:容量1920Wh、出力2000W。冷蔵庫やIH調理器も動かせる性能。

重量は20kgを超えるため持ち運びには不向きですが、家庭の非常用電源として選ばれるケースが多いです。

木の床に置かれた小型と大型のポータブル電源を比較している写真

シーン別の活用法

停電時の安心感

最低限のスマホ充電から冷蔵庫稼働まで、停電の長さによって必要容量は変わります。冷蔵庫の稼働を考えるなら、一般的に500Wh以上が一つの目安とされることが多いため、800Whクラスから検討すると安心です。

キャンプ・アウトドア

照明、ポータブル冷蔵庫、調理器具を使うとキャンプの快適さがぐっと増します。日中にソーラーパネルで充電し、夜に使うという循環も可能です。持ち出しやすさを考えるなら防災リュックに小物をまとめておくと動線がスムーズです。

車中泊

夏は扇風機、冬は電気毛布といった温度管理機器を利用すると快適度が変わります。300〜800Whクラスのモデルなら、使う家電や時間にもよりますが、一晩分の電源をまかなえるケースも増えてきます。とくにJackeryの中容量クラスは「車中泊×防災」のどちらにも使いやすく、はじめての1台にも選びやすい容量帯です。

夜の車内でポータブル電源を使い、扇風機と電気毛布を動かしている様子

災害時のシーン別対策は、防災リュック防災バッグの記事でも詳しく解説しています。

自分に合ったポータブル電源を選ぶコツ

ポータブル電源は、防災・アウトドア・日常のさまざまな場面で役立ちます。選ぶときのポイントは大きく3つです。

  • 用途を明確にする:停電時の家庭用か、キャンプや車中泊か、日常の予備電源か
  • 容量を意識する:スマホ充電中心なら300Wh以下、冷蔵庫も考えるなら800Wh以上が目安
  • メーカーごとの特徴を知る:
    • Jackery=初心者にも扱いやすく、小型から大容量まで幅広い
    • BLUETTI=大容量中心で家庭の停電対策向け
    • ALLPOWERS=コストを抑えて大容量を選びやすい
    • YOSHINO=固体電池採用で安全性を重視
    • Dabbsson=急速充電・拡張性など最新機能が強み
    • PECRON=高出力モデルが中心で据え置き利用向き

つまり、「誰と、どんな場面で、どれくらいの時間使いたいか」をイメージすると、自分に合ったモデルが見えてきます。

迷ったときのタイプ別おすすめイメージ

  • 一人暮らし+まずはスマホやライトを守りたい:
    → Jackery 240クラスなど「〜300Wh」の小型モデルから始める。
  • 家族で車中泊・キャンプもしつつ、防災にも備えたい:
    → Jackery 700 や ALLPOWERS S700 など「300〜800Wh」の中容量クラス。
  • 停電時に冷蔵庫もある程度動かしたい・在宅避難を想定したい:
    → BLUETTI EB150 や PECRON E2000LFP など「800Wh以上〜大容量クラス」から検討。

防災にも日常にも“電気の安心”を

ポータブル電源は「しまい込む防災用品」ではなく、普段から便利に使えるアイテムでもあります。庭での作業、ベランダでのリモートワーク、アウトドアでの調理や照明など、日常生活に取り入れることで慣れておけるのもメリットです。

そして何より、停電時に「電気がある」という安心感は大きな価値になります。スマホが使える、冷蔵庫を動かせる、夜に照明を点けられる——その安心があるだけで家族の不安はぐっと和らぎます。

停電したリビングで家族がポータブル電源を使い、ランタンや家電を稼働させている様子

最後に

この記事では、主要メーカーの特徴、容量別の選び方、シーンごとの活用方法を整理しました。 防災だけでなく日常にも活用できるポータブル電源は、備えと便利を両立できる頼もしい存在です。

「どれを選べばいいか迷う」ときは、まずは実績が多く扱いやすいJackeryを基準にしつつ、家族構成や使いたい家電に合わせて容量を選んでみてください。

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